電話

今朝、研究室に到着そうそう電話が掛かってきた。相手はスポンサーのNational Research Council(NRC)のある担当からだった。朝一で寝ぼけていた頭が、一気にフル回転までいった。最初は何を言っているのかさっぱり分からなかったのだが、話を聞いているうちに内容が理解できた。どうやら大失態をやらかしたみたいだ。

本当はこっちに着いたらまず、NRCに着いたという連絡をし、その後、10日ほど待ってからソーシャルセキュリティーナンバー(以下SSN)の申し込みに行くという命令だった(少なくとも日本にいる間に届いた手紙にはそう書いてあった)のを、すっかり忘れていて(ちゃんと読んだかも怪しいのだが)、NRCに着いたという連絡もせずにSSNの申し込みに行ってしまったのだ。これが大きな問題だったのだ。

SSNはアメリカにおいて最も重要なIDである。これがないと銀行口座も開けないし、運転免許も取れない。アメリカで長期に生活をする人にとっては必ず取らないといけないものなのである。だからアメリカに着いたらSSNの申し込みをしに行くのが第一だと聞いていた。しかし、私の場合は事情が違ったのだ。私は一応アメリカの政府機関(NRC)からお金を頂いて研究をする身である。だから雇われている間はNRCによって身分は保証されるである。そのためにもNRCへの連絡が第一だったのだ。本当の手順では、私からNRCにアメリカに入ったという連絡が行くと、SEVIS(交換留学生の情報を管理しているシステム)に私がアメリカに入ったという情報が入る。そしてハンツビルのSSNを管理している事務所に私の情報が行く。その後ハンツビルのSSNの事務局にSSNの申込に行くと、私の身分等の情報を確認することができ、すんなりとSSNが降りるの予定だったのである。しかし、そのSEVISに情報が行く前にSSNの申請に行ったため、私の情報がきちんと伝わらず、SSNが発行されるまでに4週間もかかると言われてしまったのだ。

まぁ、結果としてちょっとは早くなるかも知れないが、大きな失態をしてしまった。NRCから怒られるし、散々だったよ。これから研究をしにアメリカに来る人は行き先から届いた手紙はちゃんと読んで理解してくださいね。私のようにならないためにも。