レーザーガイド補償光学系

Yo3202005-07-07

 すばる望遠鏡のプレスリリースによると理研国立天文台の共同開発で新しい補償光学系を作ったそうだ。大型望遠鏡にとって大気の揺らぎは解像度を上げる上で一番やっかいなものだ。以前まではガイド星と呼ばれる明るい星を使って大気の揺らぎを測っていたが、実際観測したい領域にガイド星ない場合が結構あり、どのようにして大気の揺らぎを測るか苦しんでいた。今回のはその問題を回避する画期的な方法のようだ。そもそもガイド星がないのなら自分達で作ってしまえという大胆なものだ。空に向けてレーザーを出し、それによって高層大気中のナトリウム原子を輝かせてガイド星の代わりをさせようというものらしい。いやぁ、補償光学については全然分かっていなかったが、こんなことを考えていたとは。