研究会

Yo3202005-11-12


 やっとブログが書ける環境が出来た。今ミュンヘンの泊まっているホテルから書いている。このホテル、ワイヤレスが使えるのだが、1日10ユーロする。研究所からこの経費に関しては出してくれないので我慢していたのだが、どうしても使わないといけない状況になってしまったので使っている。日本でもホテルで使ったらこれぐらいするのかな?

 今回参加した研究会は「Relativistic Astrophysics and Cosmology -Einsteins Legacy-」と言うものだ。名前の通りアインシュタインが後の物理学に大きな影響を与えた重要な3つの研究が発表された年から今年で100年ということで物理年として世界各地でアインシュタインにちなんだ研究会が催されている。私の参加したこの研究会もその一つだ。今回の研究会は前回出たものに比べてかなり範囲が広く、招待講演者もなかなか有名どころが来ていたのでかなり期待をしていたのだが…蓋を開けてみたらちょっと期待外れな感じが強い。

 確かに招待後援者の発表は非常に良かったし、ためになった。しかし他の発表はどうもいまいちだった。参加者も300人くらいを予想していたが、会場はガラガラ。多くても100人くらいしかいない感じだった。申込は多かったのだが、皆観光に出かけてしまったのだろうか?

 それに今回の研究会はとにかくせこい。国際研究会だと参加記念品みたいなのがもらえるのが普通なのだが、それらしきものが見当たらない。もしかしてあの安っぽい布バックのことかもしれない。それに発表のメモだって取るはずなのだからレポート用紙ぐらい用意してくれるのが普通だと思っていたが、それも入っていない。挙句にボールペンすらない。これにはかなりがっかりだ。

 そして極めつけはバンケット。ヨーロッパでやる研究会はバンケットは美術館や宮殿などなかなか凄いところでやることがあるのだが、今回はミュンヘンからバスで30分程度行ったところにあるマックスプランク研究所の講演施設を使ってやった。それに料理も結構バンケットは美味しいものが出るはずだったのだが、どれもあまり美味しくない。それに量がかなり少なかった。バンケットが始まってものの15分程度で料理が全て無くなった。この研究会に参加していた友人の一人は人が空くのを待っていたら料理が無くなってしまったそうだ。そしてドイツと言えばビール。このバンケットで樽に入ったビールが出されたのだが、それも美味しくない。料理も酒もまずく、ものの30分ほどでバンケットに飽きてしまったのだが、バスで会場まで連れてこられただけに帰るに帰れない。結局そのまま2時間近く待つことに。

 この研究会でプラスだったことと言えば、共同研究者である小出さんとBiermann氏の学生さんのDutanと議論できたことだ。特にDutanとはかなりみっちり今後の研究について議論をした。これで彼女の研究がうまく軌道に乗ってくれればいいのだが。それ以外は研究会中プロポーザル書きのための議論をメールでしていたぐらいかな。これに関しては11月前半は研究会に行くから前倒ししてプロポーザルの準備をしようと言っていたのだが、結局延び延びになって研究会中もそのお手伝いをすることになってしまった。

 まぁ、今回の研究会はどちらかというと期待はずれだった感じが強いのだが、それでもこのミュンヘンと言う街の魅力でうまく消された感じがする。このミュンヘンは本当に良い街だ。そのことについてはまた後ほどじっくりと書くことにしよう。

 さて明日から自分の研究の宣伝と具体的な共同研究を進めるためにハイデルベルグに行ってきます。