イタリア出張

 先日、イタリア出張から帰ってきました。今回の出張場所はスイスとの国境に近いコモ湖。高級リゾート地としても有名なところだ。ミラノから電車で1時間強でいけるかなり綺麗な街だった。

 今回のフライトは費用をケチったためかなり辛いものとなった。行きはハンツビル−ワシントンDC−フィラデルフィア−ミラノというスケジュール。ワシントンDC−フィラデルフィア間の乗り継ぎ便が変更になったため乗り継ぎに30分しかなかった。そしてそのお陰でフィラデルフィアで4時間強の待ち時間が出来てかなり辛かった。

 一方、帰りはミラノーフィラデルフィアーシャーロットーハンツビルのルート。
余裕を持ってミラノの空港に向かったにも関わらず、パスポートチェック、チェックイン、税関、免税手続きなどをしていたら搭乗ぎりぎりになってしまった。特にチェックイン前のパスポートチェックでは驚きの連続だった。かなり執拗に質問をされたね。そんなに怪しかったのかな?結局朝食を食べることなく飛行機に乗る羽目になった。そして問題はさらに続く。フィラデルフィアでは入国、バゲージチェックでかなり時間を取られ危うく乗り継ぎ便を逃すところだった(出発10分前に飛び乗った)。今まで一番やばかったね。

 参加した研究会は「Microquasar and Beyond」というもの。メインはマイクロクエーサーの話なのだが、それと関連してAGNやジェットの話があった。参加者もマイクロクエーサーの観測家、そして理論家ばかり。あんまり知っている人がいなかった。中でもSouthhampton大のRob Fender氏とその共同研究者達がかなり来ていた。まぁ、今やマイクロクエーサーの理論的研究は彼らのグループがかなり主導権を握っているからね。話もなかなか面白いものが多かった。状態遷移、AGNとの統一的な見方なんかは以前から知っているがかなり知識が整理された。この辺りの話をうまくシミュレーションと繋げていけばいい研究ができると思う。

 私自身は15分の口頭発表とポスター発表をした。口頭発表は内容を詰め過ぎたため15分ではちょっと足りなかった。最後かなり駆け足になってしまった。それでもSpruit氏やKrolik氏、Chakrabarti氏から質問が来た。その後いろいろ議論もでき、なかなか良かった。もうちょっと観測家の方からも質問が来ると嬉しかったな。ポスターの方は残念ながらあまり紹介する時間がなかった。それでもCelotti氏から簡単な質問が来たので軽く議論をした。

 ホテルの手配ミスで危うく野宿する羽目になりそうだったりとトラブルの多い旅行でもあったが、それなりにいいものだった。短い時間ながらミラノも楽しめたしね。