Swift Conference

Yo3202005-12-07


 さて、今回は先週参加していた研究会について。

 今回行ったのは「Gamma-Ray Bursts in Swift Era」という研究会でガンマ線バーストを研究することを主に目的として打ち上げられた観測衛星「Swift」の1周年を記念して行われたもの。主催は「Swift」を運用しているNASA GSFC。そのため会場はボルチモアに程近いワシントンDCとなった。

 「Swift」が打ち上がってから1年でかなり大きな成果を上げた。今回の研究会ではそれが一番のテーマだ。内容を書くと細かくなりすぎるので書かないが、ここ数年で観測結果の精度が飛躍的に向上して、かなり細かいところまで分かってきた。そのためどうも理論が追いついていない感じ。それだけ研究するテーマがあるからいいという考え方もあるが。

 今回の研究会の参加者は250人強。さすがに多い。一昨年に行われたGRBの研究会は300人強という参加者だったが、それでも一つの天体現象での参加人数としてはかなり多い方だと思う。それに参加者もかなりの有名な方ばかり。去年、ローマでGRBの研究会があったのだが、そのときはSwiftの打ち上げ直前でアメリカからの参加者が極端に少なく、ほとんどヨーロッパの研究者だったのとはまた大きく面子が違って面白かったね。

 バンケットイタリア大使館でやった。さすがワシントンDCでやるだけあるね。大使館に入れるなんて思いもしなかった。そしてそのバンケットではこれでもかと「Swift」の観測成果について再び話があったね。これもNASAのお偉方がこのバンケットに参加しているためなのだろう。かなり政治的なものを感じたね。そして極め付けが「Swift song」なるもの(AstroCappella)。参加者達は大いに盛り上がっていたが、私はどうも引いてしまった。ここまでやりますかNASAは。この嫌味なほどのアピールはすごいね。日本のプロジェクトもここまでとは言わないが、もうちょっと一般の方々にアピールしてもいい気がした。

 色んな意味で面白い研究会だった。来年には「Swift」に関連した研究会がイタリアのヴェネチアで行われる。参加できるといいんだけどな。

 ちなみに画像はワシントンDCの国会議事堂。