MG11

Yo3202006-07-31


 昨晩、ハンツビルに帰ってきました。今回はほとんどトラブルなく帰って来れました。今のところ時差ぼけもほとんどない。明日以降に出てくるのかな?

 さて、今回はベルリンで参加していた研究会について書きます。

 今回参加していた研究会は「11th Marcel Grossmann Meeting」という相対論関係の大きな国際研究会です。3年に一度ぐらいの割り合いで開催されている研究会で今回ので11回目。私にとっては初めての参加でした。名前になっているMercel Grossmannはアインシュタインの弟子の一人で、相対論関係の研究をしていた人です。私はこの研究会で初めで知りました。

 研究会のテーマは相対論のばりばりな理論から天体物理、ひも理論に至るまで非常に幅広く、いい意味で世界各地からいろいろな人が参加していたのだが、どうも私には広すぎた感じがした。参加人数は600人を超えていたようだが、そんなに人がいたように感じなかった。


 そしていろいろな問題点が目立った研究会だった。原因は全てLOCの研究会運営の仕方。まず混むことが予想される参加受付でのカウンターが少なすぎて長蛇の列が出来た。そして参加受付と名札をもらう場所、お金を払う場所などが全て別々の場所になっていて無駄な移動と待ち、そして案内の分かりにくさがかなり苦痛に感じた。もうちょっとスムーズな方法があったと思う。そして次に問題だったのは会場の多くがクーラーの入らない場所であったこと。特にメインセッションをやった会場は悲惨だった。扇風機を持ち込んで少しは和らげようとしたが、あまり効果が見られなかったし、逆に風がマイクに当たって発表者や質問者の声が聞こえないなど余計な面倒を引き起こしていた。クーラーの入る大会場があったそうだが、学生の授業で使用するために使えなかったとか。開催日程にも問題があったようだ。

 午後にあるパラレルセッションは20個近くあり、興味ある話が同じ日に被っていて残念な思いをした。私が参加したパラレルセッションで使用した部屋もクーラーが入らなかったし、参加人数の割りに会場が狭く、座れない人がたくさん出ていた。一方でセッションによっては参加者が10数人なんてのもあった。

 問題点を上げだしたら切りがないのだが、もちろんいい点もあった。まず、今回参加したパラレルセッションでは主要な研究者がかなり参加したのでいろいろ会って話ができたこと。あと、久しぶりに日本人の研究者に会えたことかな。個人的にはベルリンの街も楽しめたし、いろいろ議論できたし、それなりに収穫があった研究会であったと思う。

 今回の旅行を通して自分の英語レベルが以前より上達した感じがした。もちろん3回の口頭発表が出来たこともそうだが、ランチやコーヒーブレイク、ディナーの時間なんかにいろいろな人と英語で話できたのが一番そう実感した点だ。やっぱり1年半近くアメリカにいたから少しは良くなったのかな?

 今日の写真はブランデンブルグ門。東ベルリンと西ベルリンはこの門の前で壁によって遮られ、悲しい歴史を送った。今では統一ドイツの象徴としてたたえられています。