The University of Alabama
今日、明日と共同研究者Phil Hardee氏と議論、研究発表をするためにThe University of Alabama, Tascaloosa(アラバマ大学タスカルーサ校)に来ています。
州立アラバマ大学はアラバマ州内で3つ。1つは私のいるハンツビル校、もう一つはバーミンガム校、そしてここタスカルーサ校。タスカルーサ校は州立アラバマ大学の中でも一番最初にできた大学で映画フォレストガンプの中でも出てきます。特にここのアメフトは全米で何度も優勝しているほどの強豪校。私もひそかに応援しています。キャンパス内はUAHと比べて大学らしい作り。中でもアメフトの試合をするスタジアムは一際大きく、目立っていました。
ハンツビルから途中バーミンガムを通過して車で約2時間半で行けます。タスカルーサはアラバマ大学のための街と言っていいぐらいこじんまりとした街。大学の傍にあるダウンタウンには学生用のバーが幾つかあり、今日も学生達で賑わってました。
Philのところへ訪れで、1時間ぐらいたった頃に外でサイレンが鳴っているのに気がついた。Philが今日サイレンのテストがあったかなどと他の人に聞いていたら本物のトルネード警報だった。慌ててネットで天気を確認したら前線みたいなのが近づいて来ていた。やばそうなのはタスカルーサの北と南を通過して行く様だったので、無視して議論を続けた。
夕食はキャンパスの北にある川沿いのレストランに連れて行ってもらった。タスカルーサでも人気のあるレストランだそうだ。川を眺めながらの食事はなかなかだった。明日はバレンタインでここに来れそうにないから今日来たらしい。
今回の訪問でYuri Lyubarsky氏と始めている新しいシミュレーションの初期条件について大体決まった。明日もう少し具体的なところをつめる予定。
空港ラウンジ
出張の際、乗り換え時間の関係で結構空港内で暇するときがある。そんなとき、どうやって時間をつぶすかが結構悩む。その中で空港ラウンジを活用する人はたくさんいるだろう。
日本だとゴールドカードのクレジットカードがあるとステータスを認められて空港ラウンジが使えたりするのだが、アメリカではそういうことを聞かない(アメックスだとプラチナカードで使えるラウンジがあるみたいだが)。今回ゴールドエリートになったのをきっかけNorthwest World Clubのメンバーに入った。これでノースウェストとSkyTeamの持つ空港ラウンジにも入ることができるようになったので今回の旅行で活用してきた。
個人的に一番良かったのはラウンジ内で無線LANが使えたこと。ボスの話ではユナイテッドのは使えないところもあるらしい。私が使ったセントレアのスターアライアンス系列のラウンジでは使えたんだけどな。あとは軽食、飲み物が無料。ビジネス向けにはコピー、FAXもある。夜にはビール、ワイン、ウィスキーも飲み放題だった。ゆったりと休憩するには本当にいい施設だ。
World Clubの年会費はゴールドエリート割引で300ドル。少し値段は張るが、平のメンバーより150ドルは安いし、たくさん空港を使うなら元が取れるような気がする。今後も大いに活用させていただきます。
GLASTシンポジウム
先週、スタンフォード大で行われたFirst GLAST Symposiumに参加してきました。
GLASTは次世代ガンマ線観測衛星でアメリカ主導の元、国際共同で開発されている。いよいよ今年には打ち上げるということでそれを使ってどんな研究ができるかというものを議論するために開かれた研究会だ。
GLASTには二つの観測機器が乗るのだが、そのうちの一つであるGBM(Gamma-ray Burst Monitor)をうちのグループがメインで開発している。その関係でうちのグループのほとんどの人がこの研究会に参加した。
シンポジウムの内容は太陽からダークマターまで幅広い分野の人が参加してなかなか興味深い話が多かった。
うちのグループ以外にもこのシンポジウムには私の共同研究者がたくさん来ていたので、いろいろと今後の共同研究に関して直接話ができた。やっぱりメールや電話でのやり取りより、直接会って話をする方がいいわ。あと、私の友人を含め日本からもたくさんの人が参加していた。この方々といろいろ話できたのも良かったな。
残念だったのはあんまり観光ができなかったことだな。スタンフォード大の中は少し散歩しただけ。Palo AltoのダウンタウンやSan Franciscoにも行きたかったな。仕事できているのだから仕方がないのだが。
今回の研究会で次の研究に向けて方向性も定まった。GLASTのプロポーザルも出すだろうし、頑張って研究しよう。
プロポーザル
相変わらずプロポーザル。先日スーパーコンピュータのプロポーザルを終えた。今回は新しいシステムを使うのでちゃんと時間が取れるか不安でもある。
UAHのコンピュータサイエンスを専門にしている人達とプロポーザルを書いた。目的は我々のシミュレーションをサポートするための新しい3次元可視化モジュールの作成。当初は目的もはっきりせず、本当にプロポーザルとして出せるのかと思っていたが、最後はそれなりの形になったね。お陰で睡眠時間がほとんどなくなったが。
共同研究者がハッブルの理論プロポーザルを出した。ボスは去年貰ったプロポーザルだ。観測機器の故障の関係でプロポーザルの締切が延びたので、ボスがもう一度プロポーザルを出す気でいるみたい。
スーパーバイザーが次世代X線観測衛星「EXIST」の大プロポーザルのために奮闘している。メンバー、予算規模ともにかなり大きいものらしい。お陰で私の延長申請手続きが進んでないのだが。このプロポーザルには私の共同研究者も何人か関わっているようで皆同じように忙しい。その皺寄せも来ている。
プロポーザル以外では、2月下旬から2週間ほど共同研究(指導?)している大学院生がNSSTCに来る。シミュレーションをやりたいみたいなのだが、シミュレーションは初めて。一応、私のコードを渡してあるのだが、あまりに大き過ぎてなかなか使いこなせない。ちょっとでもコードの理解の助けになるだろうと思って、自分で簡単な流体コードを作ってみることを提案しているのだが、やろうとする気配が見られない。なんとか今回の訪問で私のコードの理解と具体的な仕事に向けたセットアップが終わるといいのだがな。どうやって進めようか思案中。