論文

 昨日やっと投稿中の一つの論文が受理された。2年で1つしか論文を出すことが出来なかったのは悔しいが、やっと一つ目が通ったというのはほっとする。これに続いて他の論文も受理されるといいのだが。

 論文が受理されたので早速Astro-phに投稿した。明日には出るかな?あと、ついでにNSSTCでの私のホームページも更新した。Web Administratorにお願いしたのでいつUploadしてくれるか分からないが、明日のAstro-phに出るまでには上げて欲しいな。

共同研究

 今週頭にNSSTCに来ていたDutanがドイツへ帰った。短い期間だったが、付きっ切りで数値流体力学の基礎を教え込み、私のコードの説明もしたから彼女の私のコードへの理解はかなり上がっただろう。それなりの初期条件も設定し、具体的な共同研究への足がかりもつけた。今回の滞在はそれなりに良いものになったのではないかな?

 この間、私も一般相対論モデルの初期条件をかなり改良した。コロナ領域の取り扱い、トーラス状の降着円盤の取り扱いも出来るようにした。トーラス状の降着円盤のモデルはいろいろあるが、とりあえず出来たのは1つだけ。今後、他のモデルも加えてバリエーションを増やしていく予定だ。

 論文のなるならないは別として、他の人達がやってきたシミュレーションを自分のコードで再現するのは自分のコードと他の人達のコードとの差(違い)を理解する上でよいものになるだろう。

 今日から先日私が訪れたUAのHardee氏がNSSTCに来ている。明日、Gergia State UniversityのOsterman氏がNSSTCコロキウムでジェット関係の発表をする。彼女の話を聞きに来たのが一つの理由だ。あとは、私との共同研究の話。こっちの仕事はあまり進んでいないのでちょっと心苦しい。

VISA更新手続

 いろいろごたごたがあったが先週、正式に3年目への延長が決まった。

 前に書いたかもしれないが、1月半ばにNSSTCの担当者から3年目への延長がOKだよと言われていた。しかし、2月中旬になって3年目への延長が確定ではないとスーパーバイザーから言われた。どうも私の給料をどこが出すかと言った根本的なところをミスしていたためだと思われる(3年目は1-2年目とお金の出所が違うことをNSSTCの担当者が分かっていなかった)。先週、スーパーバイザーがどこかから予算を取ってきてくれたので3年目への延長が正式に決まった。あと、1ヶ月程度しか残っていなかっただけにかなり焦った。

 3年目への延長が決まったのだが、私の持っているビザは2年までしかないので更新に行かないといけない。ビザの更新はアメリカ内ではできないので、一度国外に出て申請する必要がある。丁度3月末に日本で天文学会があるのでそれに参加するついでにビザの更新もしてしまおうと決めた。

 ということで3月22日から4月12日まで日本へ一時帰国します。大阪のアメリカ大使館での面接は3月26日に予約を取った。その後27-30日で天文学会に行ってきます。ビザの面接からアメリカに帰るまで2週間ある。だぶん大丈夫だと思うけど。もしお時間のある方お茶でもしましょう。

 ビザ申請の書類を作っているが、かなり面倒。今持っているビザの申請時にもこの書類を書いているのだが、コピーを取るのを忘れてしまった。そのため、また一から調べ直して書いている。今回は忘れずにコピーを取っておかないとな。

トルネード

 ここ最近、トルネード注意報、警報がかなり頻繁に出ている気がする。

 特に昨日は朝から夜までずっとトルネード注意報が出ていた。いつトルネードが来てもおかしくない状況だっただけに、昼過ぎには学校、大学は休みになり、研究所でも早期退社しても構わないといったメールが流れた。私の場合は、アパートにいるより研究所の方はよっぽど安全なので研究所で仕事をしていた。

 研究所では、ずっとネットでレーダーを見ながら状況を確認していた。とりあえず、うちの辺りでは昨日は何もなかったが、アラバマの南の方ではかなりの被害があったようだ。

 トルネードシーズンに入ったんだろうな。いつも以上に天気予報には注意していないとな。

訪問

 先週、月曜からBiremann氏の学生のDutan氏がNSSTCに来ている。

 私のコードを使ってジェット関係の研究がしたいと言って、1年半からコードを渡してはあったのだが、彼女自身シミュレーションの経験がなく、ましてや数値流体力学の基礎も知らないのでなかなか思うように研究が進んでいなかった。ということで実際の研究を進めるための議論をしに来ている。

 彼女としては実際の研究を進める議論を重きに置きたい感じだったが、私のコード、少なくとも数値流体力学の基礎なしにはシミュレーションをやっても何をやっているのかまったく分からないと思ったので、まずそこをしっかりと理解してもらおうと私は決めていた。ただ、彼女が数値流体力学についてどれくらいの理解があるのかさっぱり分からなかったのでどの程度まで掘り下げて教えればいいか正直困惑していた。

 考え抜いた末の結論は、まったく知らないと仮定して教えた方が漏れがないだろうということだった。ということで1から基礎を教えるつもりで講義ノートの準備を始めた。けどこれがなかなか骨の折れる作業だった。教えられるより教えることの方がよっぽど大変なんだなといまさらながら理解した。

 彼女の理解度を見ながらの講義だったが、初日に差分法の基礎から流体力学、MHD方程式への拡張、多次元への拡張を教えた。二日目は相対論的MHDへの拡張と高精度スキームの概念と自分のコードで使っているスキームの説明。3日目は私のコードのフローチャートと実際のコードを比べながらどの部分が何をやっているかを説明した。これだけみっちり教えればきっとかなり理解したと思う。ある意味あきれたのだが、私のボスもこの講義に参加していたのだが、彼女よりもボスの方がいろいろ質問してきた。これぐらいのことは理解しているだろうと思っていただけにびっくりした。普通こういうことはボスがするものなのだが、ボス自身が分かっていないのだから仕方がない。それにしてもよくこの程度の知識で論文が書けたなと思う。PICが専門なんで仕方がないのかもしれないが。

 金曜には彼女のやってきた研究を発表してもらい、具体的に何をシミュレーションで研究していくかの議論を始めた。また彼女には幾つか宿題を出した。一つは簡単な流体のコードを自分の手で作ってもらうこと。これができれば、どうすればコンピュータで流体のシミュレーションができるかを理解することができる。もう一つは私のコードを使って衝撃波管のテストをしてもらうということ。これをやれば、ある程度私のコードを理解できるかと思う。

 先週はほどんど彼女のための時間を取られてしまった。自分の研究の方にしわ寄せがきているのがつらい。

 来週からは少しずつ具体的な研究用のシミュレーションを始める予定である。

誕生日

 先日ついに20代とさよならをした。男としては30代、40代こそ魅力ある年代と言えるが、やはりちょっと寂しい。いつまで若いと言えるかはそれぞれの気持ち次第なのだが。これからも頑張っていかないと。

Hartselle

Yo3202007-02-19


 今日は、Washington's Birthdayということで政府機関で働いている人は休みだったみたい。私もたぶん休み扱いだったのだが、研究所に来てしまったし、やることがいろいろあったので普段どおり研究してました。

 さて先週土曜日、新たなアンティークのお店を発掘しようとドライブに行って来た。行った場所はハンツビルから南西にある小さな街Hartselle。ナッシュビルバーミンガムを結びI-65から行けるのだが、あえて下道で行って来た。

 写真はHartselleのダウンタウン小雪がぱらつくような天気だったので写真はちょっと暗くなってしまった。丁度線路を跨いでところからHartselleのダウンタウンが始まる。このダウンタウンには30軒ほどのお店があり、そこそこ人が遊びに来ていた。その中でもアンティークを扱っているお店は10軒ほどあって、一番の目玉のようだ。幾つかアンティーク店を覗いたが、ヨーロッパ調の家具や食器、ランプなんかを扱っているお店がほとんどだった。

 ちょっとがっかりしながら覗いていたら、1軒だけ私の求めるミルクガラスを扱ったアンティーク店があった。中に入って驚かされたのはその種類の豊富さ。今まで見てきたお店の中でも一番の品数の多さだった。それもそのはずそのお店自体がミルクガラス、特にファイヤーキングを専門に扱っているお店だったのだ。

 さすがにものの値段が分かっているだけに品物の値段も他のお店よりも若干高めの設定。それでも日本で買うよりは大分安いだろう。結局、あまりのものの多さに圧倒されてほとんど買わなかったのだが、もう一度チェックしに行ってみようと思う。